BLOG

日々の出来事を投稿します。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. ロケーション
  4. テアトロンのすごいところ

テアトロンのすごいところ

さぬき市内の街並みから農村風景、漁村風景を通り抜け、高度が上がるごとに広大な海が見え始めてわくわく。そしてたどり着くとテアトロンの入り口。何々?って門から入り込むと、そこにどっかーん!とテアトロンの円形が目の前に。
香川県さぬき市志度出身の建築家、山本忠司氏の設計ですが、この方、陸上選手としてオリンピックに出た後、香川県庁の建築課に勤務しながら建築デザイナーの才能に目覚めていったという方。ヘルシンキオリンピックの帰りにギリシア、イタリア、パルテノン神殿などに立ち寄ったというから、その時得たものがテアトロンという形になったんですね。
吸い込まれるような円形からステージを見下ろし、後ろには小豆島が浮かぶ瀬戸内海の絶景。ここの夕景はほれぼれします。
が、通常ついつい観客目線になってしまうけれど、ここはアーティストの側からの仕掛けも精緻が尽くされているんです。10000人収容のビッグサイズでありながら、あの円形の仕組みはアカペラでも隅々まで声が届きます。観客が入ったらある程度観客に音が吸い込まれてしまうのかもなーと思いますが、全方向から音が返ってくる。これが気持ちいい。
観客の関心が常にステージに集中する円形のステージ、演奏する側もステージサイドのスタッフに気がそれる、なんてことなく、海を背負って観客に向き合い続ける、ここで演ったら気持ちいい、これぞパフォーマンスの境地だと思いました。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

月を選択